腎盂腎炎に対する経口抗菌薬適正使用に関する病棟専任薬剤師の取り組み
「緒言」近年, 医療現場において抗菌薬の不適切使用による薬剤耐性菌感染症の増加が問題となっており, フルオロキノロン耐性の大腸菌による血流感染死者数は増加傾向との報告もある. 薬剤耐性対策アクションプラン2016-2020(厚生労働省:薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020, 2016年4月5日. http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf, 2020年10月5日)では抗菌薬使用の適正化について示されている. また, 病棟に専任の薬剤師が配属され, 業務を行うう...
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| Published in | 医療薬学 Vol. 47; no. 8; pp. 405 - 410 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.08.2021
日本医療薬学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI | 10.5649/jjphcs.47.405 |
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| Summary: | 「緒言」近年, 医療現場において抗菌薬の不適切使用による薬剤耐性菌感染症の増加が問題となっており, フルオロキノロン耐性の大腸菌による血流感染死者数は増加傾向との報告もある. 薬剤耐性対策アクションプラン2016-2020(厚生労働省:薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020, 2016年4月5日. http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf, 2020年10月5日)では抗菌薬使用の適正化について示されている. また, 病棟に専任の薬剤師が配属され, 業務を行ううえで医薬品の安全管理, 適正使用推進による治療効果の向上, 副作用の防止など, 医薬品における多岐にわたる関与, 管理が望まれている. 抗菌薬の適正使用を推進することで, 耐性菌発生の抑制や, 治療効果の向上, 医療経済の負担軽減などが期待できる. |
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI: | 10.5649/jjphcs.47.405 |