心房細動を合併した心不全患者に対するカテーテル治療

原則として薬物治療が第一選択となる心房細動(AF)治療において,カテーテルアブレーション治療が著しい進歩を遂げている.しかしながら,心不全などの基礎心疾患を伴うAFに対するカテーテルアブレーションの有用性が確立されておらず,最近報告されたヨーロッパ心臓病学会(ESC)の「心房細動管理ガイドライン2010」においても積極的に推奨されていない.ただし,個々の症例においてはカテーテルアブレーション治療による洞調律維持が劇的な効果を示すこともあり,今後のさらなるデータ集積によってAF治療におけるアブレーションの位置付けが変化する可能性も考えられる....

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Published in心電図 Vol. 31; no. 2; pp. 205 - 207
Main Author 庄田, 守男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本不整脈心電学会 2011
日本心電学会
Subjects
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ISSN0285-1660
1884-2437
DOI10.5105/jse.31.205

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Summary:原則として薬物治療が第一選択となる心房細動(AF)治療において,カテーテルアブレーション治療が著しい進歩を遂げている.しかしながら,心不全などの基礎心疾患を伴うAFに対するカテーテルアブレーションの有用性が確立されておらず,最近報告されたヨーロッパ心臓病学会(ESC)の「心房細動管理ガイドライン2010」においても積極的に推奨されていない.ただし,個々の症例においてはカテーテルアブレーション治療による洞調律維持が劇的な効果を示すこともあり,今後のさらなるデータ集積によってAF治療におけるアブレーションの位置付けが変化する可能性も考えられる.
ISSN:0285-1660
1884-2437
DOI:10.5105/jse.31.205