賃貸集合住宅における退去後の残留臭気の処理方法に関する研究

賃貸集合住宅で居住者退去後に問題となる前居住者の生活残留臭の除去方法を実験により検討した.処理法としては3種の植物性オイルミスト,グラフト重合高分子塗膜剤処理,オゾン処理を取り上げた.ペット臭・煙草臭・芳香臭を着臭させたペーパータオルについてスクリーニング試験を行い,比較的効果の高い方法を実住宅に適用して評価した.塗膜処理はスクリーニング試験では有効であったが,実住宅では大きな効果は見られなかった.オゾン処理は10ppm 14時間処理で臭気強度4から2に低下することができた.これらの検討を通して残留臭気の除去ついての知見が得られた....

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Published inにおい・かおり環境学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 11 - 17
Main Authors 小野, 大介, 堀, 雅宏, 溝口, 忠, 谷口, 眞, 高橋, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 におい・かおり環境協会 01.01.2009
におい・かおり環境協会
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ISSN1348-2904
1349-7847
DOI10.2171/jao.40.11

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Summary:賃貸集合住宅で居住者退去後に問題となる前居住者の生活残留臭の除去方法を実験により検討した.処理法としては3種の植物性オイルミスト,グラフト重合高分子塗膜剤処理,オゾン処理を取り上げた.ペット臭・煙草臭・芳香臭を着臭させたペーパータオルについてスクリーニング試験を行い,比較的効果の高い方法を実住宅に適用して評価した.塗膜処理はスクリーニング試験では有効であったが,実住宅では大きな効果は見られなかった.オゾン処理は10ppm 14時間処理で臭気強度4から2に低下することができた.これらの検討を通して残留臭気の除去ついての知見が得られた.
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.40.11