薬剤師による病棟薬剤業務に対する医師・看護師の満足度向上に寄与する因子の探索と層別化

「緒言」 平成22年4月に発出された医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」において, 医療の質の向上および医療安全の確保の観点から, チーム医療において薬剤の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益であることが示された. また, 平成24年度診療報酬改定において病棟薬剤業務実施加算が新設され, 病院薬剤師による病棟活動は, それまでの薬剤管理指導業務を中心としたものから, 薬物療法の有効性・安全性の維持・向上を通じて医療の質的向上に貢献することを目的としたものに移行してきた. この病棟薬剤業務実施加算の新設後, 各施設における病棟薬剤業務が...

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Published in医療薬学 Vol. 48; no. 2; pp. 87 - 95
Main Authors 稲村, 澄子, 木下, 淳, 麻丘, 真葵, 本多, 秀俊, 新田, 茜, 林, 由紀子, 並木, 路広
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.02.2022
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.48.87

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Summary:「緒言」 平成22年4月に発出された医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」において, 医療の質の向上および医療安全の確保の観点から, チーム医療において薬剤の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益であることが示された. また, 平成24年度診療報酬改定において病棟薬剤業務実施加算が新設され, 病院薬剤師による病棟活動は, それまでの薬剤管理指導業務を中心としたものから, 薬物療法の有効性・安全性の維持・向上を通じて医療の質的向上に貢献することを目的としたものに移行してきた. この病棟薬剤業務実施加算の新設後, 各施設における病棟薬剤業務が開始され, 薬剤師による薬物療法への介入が薬物療法の有効性の向上や重篤な副作用回避につながる報告や処方入力支援, 持参薬仮オーダー入力などが医師の負担軽減や医療の質の向上につながるといった報告がなされている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.48.87