肝切除後の胆管狭窄に対し磁石圧迫吻合術が奏功した1例
1998年に山内らが報告した磁石圧迫吻合術は, 吻合したい管腔臓器同士の内腔へ強力な希土類永久磁石を留置し吸着させておくことにより自然に吻合を形成する治療手技であり, これまでに術後胆管狭窄に対して高い成功率と低い偶発症率が報告されている. 今回磁石圧迫吻合術が奏功した1例を経験したため教育的な症例として手技の実際を動画で報告する. 症例は65歳男性. 肝細胞癌に対し拡大肝左葉切除術を受けた翌月, 閉塞性黄疸を来した. CTでは肝内胆管後区域枝の拡張を指摘された. ERCPでは前区域枝は拡張なく, 後区域枝は描出されなかった....
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Published in | 胆道 Vol. 36; no. 4; pp. 558 - 560 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本胆道学会
31.10.2022
日本胆道学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-0077 1883-6879 |
DOI | 10.11210/tando.36.558 |
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Summary: | 1998年に山内らが報告した磁石圧迫吻合術は, 吻合したい管腔臓器同士の内腔へ強力な希土類永久磁石を留置し吸着させておくことにより自然に吻合を形成する治療手技であり, これまでに術後胆管狭窄に対して高い成功率と低い偶発症率が報告されている. 今回磁石圧迫吻合術が奏功した1例を経験したため教育的な症例として手技の実際を動画で報告する. 症例は65歳男性. 肝細胞癌に対し拡大肝左葉切除術を受けた翌月, 閉塞性黄疸を来した. CTでは肝内胆管後区域枝の拡張を指摘された. ERCPでは前区域枝は拡張なく, 後区域枝は描出されなかった. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.36.558 |