高解像度マノメトリーを用いた嚥下機能評価

高解像度マノメトリー(high-resolution manometry:HRM)は, マノメトリーカテーテルに1cm間隔で36チャンネルの圧センサーが搭載された内圧計である. 大腸や食道疾患では一般臨床で使用されているが, 咽頭領域での使用はまだ少ない. マノメトリーカテーテルを経鼻的に食道まで挿入することで, 嚥下関与筋が活動する際に上咽頭から食道へと協調的かつ連続的に発生する詳細な時間・空間的内圧データが得られる. 嚥下造影検査のみでは判断が難しい咽頭内圧や上部食道括約筋(upper esophageal sphincter:UES)圧の異常, 嚥下関与筋の協調性に関する所見を得ることが...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 19; no. 2; pp. 146 - 147
Main Authors 青柳, 陽一郎, 大橋, 美穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 20.04.2023
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ISSN1349-8975
1880-2877
DOI10.1272/manms.19.146

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Summary:高解像度マノメトリー(high-resolution manometry:HRM)は, マノメトリーカテーテルに1cm間隔で36チャンネルの圧センサーが搭載された内圧計である. 大腸や食道疾患では一般臨床で使用されているが, 咽頭領域での使用はまだ少ない. マノメトリーカテーテルを経鼻的に食道まで挿入することで, 嚥下関与筋が活動する際に上咽頭から食道へと協調的かつ連続的に発生する詳細な時間・空間的内圧データが得られる. 嚥下造影検査のみでは判断が難しい咽頭内圧や上部食道括約筋(upper esophageal sphincter:UES)圧の異常, 嚥下関与筋の協調性に関する所見を得ることができる.
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.19.146