経気管支クライオ生検における修練医の手技難易度の評価

背景.経気管支クライオ生検は多くの学会・論文報告がされているが今までに手技難易度に関しての報告は少ない.対象と方法.2019年8月1日から2023年3月9日までに経気管支クライオ生検を施行し,術者を経験した修練医19人に対して,検査終了後アンケートを行い,手技の難易度を評価した.アンケートの結果を点数化し,平均点による順位付けを行った.結果.19人の修練医が術者を経験し手技を完遂した.男性13名・女性6名,医師になってからの年数中央値5年(3~7年),検査時間中央値は53分(40~90分)であった.アンケーㇳ9項目に関して手技難易度の1番高い項目はクライオプローブでの生検,2番目は透視画像を使...

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Published in気管支学 Vol. 45; no. 6; pp. 379 - 384
Main Authors 鈴木, 学, 橋本, 理生, 森田, 智枝, 石井, 聡, 放生, 雅章, 泉, 信有
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 25.11.2023
日本呼吸器内視鏡学会
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.45.6_379

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Summary:背景.経気管支クライオ生検は多くの学会・論文報告がされているが今までに手技難易度に関しての報告は少ない.対象と方法.2019年8月1日から2023年3月9日までに経気管支クライオ生検を施行し,術者を経験した修練医19人に対して,検査終了後アンケートを行い,手技の難易度を評価した.アンケートの結果を点数化し,平均点による順位付けを行った.結果.19人の修練医が術者を経験し手技を完遂した.男性13名・女性6名,医師になってからの年数中央値5年(3~7年),検査時間中央値は53分(40~90分)であった.アンケーㇳ9項目に関して手技難易度の1番高い項目はクライオプローブでの生検,2番目は透視画像を使用してどの部位を生検するかであった.修練医の診断率は84.2%であった.これは気管支鏡指導医・専門医の診断率と比べて有意差は認めなかった.結論.今回のアンケート調査では1番難易度が高いのはクライオプローブでの生検であり,2番目に難易度が高いのは透視画像を使用した生検部位の選択であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.45.6_379