パルスオキシメータによる重症先天性心疾患の出生後スクリーニングに関するアンケート調査結果

重症先天性心疾患は新生児期に侵襲的な治療を要する重篤な疾患群と定義される.欧米ではパルスオキシメータによるスクリーニングの有効性が報告されているが,国内では普及していない.本研究では国内でのパルスオキシメータによるスクリーニング実施状況および導入に関するアンケート調査を行った.スクリーニング導入の必要性については,「必要である」57%,「どちらかと言えば必要である」34%,「どちらかと言えば不必要である」7%,「不必要である」2%.スクリーニングの実行可能性については,「実施しているので実行可能」23%,「実行可能であり是非実行する」50%,「実行可能であるが実行するか不明」22%,「実行困難...

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Published in日本周産期・新生児医学会雑誌 Vol. 58; no. 1; pp. 92 - 97
Main Authors 与田, 仁志, 豊島, 勝昭, 中野, 玲二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本周産期・新生児医学会 2022
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ISSN1348-964X
2435-4996
DOI10.34456/jjspnm.58.1_92

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Summary:重症先天性心疾患は新生児期に侵襲的な治療を要する重篤な疾患群と定義される.欧米ではパルスオキシメータによるスクリーニングの有効性が報告されているが,国内では普及していない.本研究では国内でのパルスオキシメータによるスクリーニング実施状況および導入に関するアンケート調査を行った.スクリーニング導入の必要性については,「必要である」57%,「どちらかと言えば必要である」34%,「どちらかと言えば不必要である」7%,「不必要である」2%.スクリーニングの実行可能性については,「実施しているので実行可能」23%,「実行可能であり是非実行する」50%,「実行可能であるが実行するか不明」22%,「実行困難であり実行出来ない」1%,「その他」4%.本調査では,パルスオキシメータによるスクリーニングの必要性および実行可能性について肯定的な回答が多いことが明らかとなった.
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.58.1_92