石川県における輸血前後感染症検査の実態

「はじめに」厚生労働省から示されている「輸血療法の実施に関する指針」, および「血液製剤に係る遡及調査ガイドライン」では, 輸血に伴う副作用のうち輸血後肝炎・ヒト免疫不全ウイルス感染に対して, 輸血前後に関連マーカーの検査および患者検体の保存を行うことが推奨されている. しかし, 輸血前後の感染症検査は各医療機関により実施状況が大きく異なることが現状である. 石川県合同輸血療法委員会では, 県内の輸血医療の現状を把握し, 輸血医療の質・安全性のより一層の向上を目指し, 委員会発足時より毎年アンケート調査を行ってきた. 今回, 平成28年度アンケート調査として, 石川県内の施設における, 輸血前...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 64; no. 1; pp. 72 - 78
Main Authors 田中, 浩, 山﨑, 宏人, 二木, 敏彦, 川上, 麻里絵, 佐藤, 英洋, 渡部, 真喜, 宮本, 真紀子, 吉村, 大樹, 中西, 香, 米田, 真一郎, 山下, 郁江, 正木, 康史, 新田, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 2018
日本輸血・細胞治療学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.64.72

Cover

More Information
Summary:「はじめに」厚生労働省から示されている「輸血療法の実施に関する指針」, および「血液製剤に係る遡及調査ガイドライン」では, 輸血に伴う副作用のうち輸血後肝炎・ヒト免疫不全ウイルス感染に対して, 輸血前後に関連マーカーの検査および患者検体の保存を行うことが推奨されている. しかし, 輸血前後の感染症検査は各医療機関により実施状況が大きく異なることが現状である. 石川県合同輸血療法委員会では, 県内の輸血医療の現状を把握し, 輸血医療の質・安全性のより一層の向上を目指し, 委員会発足時より毎年アンケート調査を行ってきた. 今回, 平成28年度アンケート調査として, 石川県内の施設における, 輸血前後の感染症検査の実態を調査したので報告する. 「対象と方法」平成22年から平成27年に血液製剤の使用実績がある石川県内の154施設に, アンケートを送付した. 回答用紙に直接記入後に郵送, もしくは石川県赤十字血液センターのホームページよりExcelファイルをダウンロードし, 入力後のメール添付により回答を得た.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.64.72