80歳以上の高齢者に対する急性期血栓回収術の治療転帰
「はじめに」近年, 急性期脳梗塞治療における血栓回収術の有用性が多く示されており, 今後治療適応はますます拡大していく可能性がある. さらに, 超高齢化社会を迎えるわが国では, 高齢者に対する血栓回収術が行われる機会は増加していくと予想され, 年齢に対する治療効果の検討は本邦では特に重要と考えられる. 今回は, 80歳以上の急性期脳主幹動脈閉塞に対する血管内血栓回収術の当院における治療成績を解析し, 高齢者に対する本治療の効果と問題点について検討した. 「対象と方法」2014年7月から2016年11月まで当院で急性期血栓回収療法が行われた連続37例を対象とした. 80歳以上の群と80歳未満の群...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 47; no. 6; pp. 409 - 413 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2019
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.47.409 |
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Summary: | 「はじめに」近年, 急性期脳梗塞治療における血栓回収術の有用性が多く示されており, 今後治療適応はますます拡大していく可能性がある. さらに, 超高齢化社会を迎えるわが国では, 高齢者に対する血栓回収術が行われる機会は増加していくと予想され, 年齢に対する治療効果の検討は本邦では特に重要と考えられる. 今回は, 80歳以上の急性期脳主幹動脈閉塞に対する血管内血栓回収術の当院における治療成績を解析し, 高齢者に対する本治療の効果と問題点について検討した. 「対象と方法」2014年7月から2016年11月まで当院で急性期血栓回収療法が行われた連続37例を対象とした. 80歳以上の群と80歳未満の群に分け, 治療成績, 臨床経過に関して検討した. 当院では血栓回収術の適応として年齢は制限していない. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.47.409 |