頚動脈内膜剝離術と頚動脈ステント留置術の使い分けと問題点
「はじめに」頚動脈狭窄症に対する外科的治療としては, 頚動脈内膜剥離術 (carotid endarterectomy : CEA) の有効性が確立されている. 一方, CEAハイリスク群では頚動脈ステント留置術 (carotid artery stenting : CAS) を選択してよい. CEAがCASに対して有利な点は, 周術期の脳卒中が少ないことである. 一方で, CASの低侵襲性も重要と思われる. 筆頭著者はCEA/CAS術者として, 症候性であればCEAを, 無症候性あるいは一過性脳虚血発作 (transient ischemic attack : TIA) であればCASを第一...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 47; no. 4; pp. 266 - 271 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2019
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.47.266 |
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Summary: | 「はじめに」頚動脈狭窄症に対する外科的治療としては, 頚動脈内膜剥離術 (carotid endarterectomy : CEA) の有効性が確立されている. 一方, CEAハイリスク群では頚動脈ステント留置術 (carotid artery stenting : CAS) を選択してよい. CEAがCASに対して有利な点は, 周術期の脳卒中が少ないことである. 一方で, CASの低侵襲性も重要と思われる. 筆頭著者はCEA/CAS術者として, 症候性であればCEAを, 無症候性あるいは一過性脳虚血発作 (transient ischemic attack : TIA) であればCASを第一に考慮し, そのうえで, アクセスルート, 高位, 腎機能を含む全身状態などを鑑みて, 術式を決定してきた. 今回はこの方針の問題点につき検討する. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.47.266 |