Bone morphogenetic protein-9の歯周・骨組織再生療法への応用の可能性
「はじめに」組織破壊性の慢性炎症性疾患である歯周病や様々な口腔疾患および外傷などで, 歯周・顎骨組織が破壊され喪失すると, 咀嚼・発音・審美などに障害が発生し, 著しい生活の質(Quality of life)の低下を招く. また歯が失われると, 歯槽骨は次第に吸収し, 口腔機能回復に様々な制約が生じる. このような喪失した組織の再生を目的として, 骨移植術, guided tissue regeneration(GTR)法, エナメルマトリックスデリバティブ(enamel matrix derivative: EMD)の応用等の歯周組織再生療法や, 自家骨を中心として様々な骨移植材やメンブレ...
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Published in | 日本歯周病学会会誌 Vol. 61; no. 1; pp. 9 - 17 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
29.03.2019
日本歯周病学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0385-0110 1880-408X |
DOI | 10.2329/perio.61.9 |
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Summary: | 「はじめに」組織破壊性の慢性炎症性疾患である歯周病や様々な口腔疾患および外傷などで, 歯周・顎骨組織が破壊され喪失すると, 咀嚼・発音・審美などに障害が発生し, 著しい生活の質(Quality of life)の低下を招く. また歯が失われると, 歯槽骨は次第に吸収し, 口腔機能回復に様々な制約が生じる. このような喪失した組織の再生を目的として, 骨移植術, guided tissue regeneration(GTR)法, エナメルマトリックスデリバティブ(enamel matrix derivative: EMD)の応用等の歯周組織再生療法や, 自家骨を中心として様々な骨移植材やメンブレンを用いた骨再生誘導法(guided bone regeneration: GBR)が実施されている. これらはそれぞれ一定の成果を挙げているものの, さらなる適応症の拡大と予知性の向上が求められている. |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.61.9 |