2種類の3D脳動脈瘤モデルを用いた手術シミュレーション

「はじめに」外科治療において, 術前にシミュレーションを行うことが手術合併症を減少させると報告されている. 脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術における手術シミュレーションは, 画像所見を用いて行うことが多いが, 3次元データを2次元の画像で直感的に理解することは容易ではない. 近年, 開頭クリッピング術に関する手術シミュレーションとしてvirtual reality (VR) や3Dモデルを利用したものが報告されている. 当院では, 開頭脳動脈瘤頚部クリッピング術において, 2種類の3D脳動脈瘤モデル (中空モデル, アクリルモデル) を作製して手術シミュレーションを行っている. 中空モデルで...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 45; no. 6; pp. 451 - 457
Main Authors 松下, 明, 山本, 哲哉, 丸島, 愛樹, 滝川, 知司, 伊藤, 嘉朗, 松村, 明, 鶴田, 和太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2017
日本脳卒中の外科学会
Subjects
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.45.451

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Summary:「はじめに」外科治療において, 術前にシミュレーションを行うことが手術合併症を減少させると報告されている. 脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術における手術シミュレーションは, 画像所見を用いて行うことが多いが, 3次元データを2次元の画像で直感的に理解することは容易ではない. 近年, 開頭クリッピング術に関する手術シミュレーションとしてvirtual reality (VR) や3Dモデルを利用したものが報告されている. 当院では, 開頭脳動脈瘤頚部クリッピング術において, 2種類の3D脳動脈瘤モデル (中空モデル, アクリルモデル) を作製して手術シミュレーションを行っている. 中空モデルではクリップシミュレーションを行い, アクリルモデルでは動脈瘤周囲の血管構造の理解を目的として用いている. これらのモデルの手術シミュレーションにおける有用性について報告する. 「方法」2種類の3Dモデルを作製した連続10症例11動脈瘤を対象とした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.45.451