無症候性頚動脈狭窄症に対する手術治療の現状と課題
「はじめに」米国では, 頚動脈内膜剥離術 (carotid endarterectomy : CEA) および頚動脈ステント留置術 (carotid artery stenting : CAS) の8~9割は, 無症候性頚動脈狭窄症に対して行われている. 本邦では, 治療のほぼ半数が無症候性頚動脈狭窄症に対して行われているようである. 一方, 最近では, 内科治療の進歩に伴い, best medical treatmentを行えば無症候性狭窄の同側脳梗塞発生率は年間1%前後ときわめて低率になっていると報告されている. そこで, 当施設における無症候性頚動脈狭窄症の手術成績を調査するとともに,...
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| Published in | 脳卒中の外科 Vol. 43; no. 3; pp. 175 - 180 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2015
日本脳卒中の外科学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
| DOI | 10.2335/scs.43.175 |
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| Summary: | 「はじめに」米国では, 頚動脈内膜剥離術 (carotid endarterectomy : CEA) および頚動脈ステント留置術 (carotid artery stenting : CAS) の8~9割は, 無症候性頚動脈狭窄症に対して行われている. 本邦では, 治療のほぼ半数が無症候性頚動脈狭窄症に対して行われているようである. 一方, 最近では, 内科治療の進歩に伴い, best medical treatmentを行えば無症候性狭窄の同側脳梗塞発生率は年間1%前後ときわめて低率になっていると報告されている. そこで, 当施設における無症候性頚動脈狭窄症の手術成績を調査するとともに, 積極的な治療を必要とするhigh-risk groupについて自験例ならびに文献例を検討し, 手術治療の意義について考察した. 「対象および方法」対象は, 現在の治療チームで診療を開始した2006年8月から2013年12月までの7年半に当施設で施行した全CEA/CAS症例とした. |
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| ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
| DOI: | 10.2335/scs.43.175 |