統一手技による機械的血栓回収療法の現状

「はじめに」主幹動脈急性閉塞に対する発症6時間以内の機械的血栓回収療法は脳卒中治療ガイドライン2015(追補2017)でグレードAとして推奨されており, 特に迅速な有効再開通が重視されている. 当院では, 2015年1月1日より, 急性期脳卒中治療に対し, 脳卒中スクランブルと称する院内体制を整備した. さらに, 2015年8月15日からは, 機械的血栓回収療法において, 治療戦略, 手技を統一することにより, 再灌流までの時間短縮を図っている. 当院での取り組みにつき, 報告する. 「治療戦略および手技の統一」当院では, 脳卒中治療ガイドラインに基づき, できるだけ短時間にThromboly...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 48; no. 6; pp. 439 - 442
Main Authors 松岡, 賢樹, 福田, 真紀, 政平, 訓貴, 太田, 剛史, 竹村, 光広, 岡田, 憲二, 津野, 隆哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2020
日本脳卒中の外科学会
Subjects
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.48.439

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Summary:「はじめに」主幹動脈急性閉塞に対する発症6時間以内の機械的血栓回収療法は脳卒中治療ガイドライン2015(追補2017)でグレードAとして推奨されており, 特に迅速な有効再開通が重視されている. 当院では, 2015年1月1日より, 急性期脳卒中治療に対し, 脳卒中スクランブルと称する院内体制を整備した. さらに, 2015年8月15日からは, 機械的血栓回収療法において, 治療戦略, 手技を統一することにより, 再灌流までの時間短縮を図っている. 当院での取り組みにつき, 報告する. 「治療戦略および手技の統一」当院では, 脳卒中治療ガイドラインに基づき, できるだけ短時間にThrombolysis in Cerebral Infarction(TICI)2b以上の再開通を達成することを目的として手技を行っている. 当院における治療戦略, 手技の統一は以下の通りである.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.48.439