Foulage test における6軸モーションセンサを用いた動的体平衡研究
「緒言」体平衡の臨床評価のうち, 動的体平衡検査では足踏み検査や歩行検査, Body Tracking TestやFoulage testが行われているが, 身体のどの部位が動揺しているかを観察することは難しかった. これを解決するため, 3次元動作解析装置を用いた画像解析により運動学的要素が数値化され, 運動学的解析が行われるようになった. しかしながらこれらの検査では, 大規模で高価な装置が必要であり, 計測場所や機器に限界があった. 近年, Micro Electro Mechanical Systems技術の進展にともない, 低価格で高精度・小型化されたモーションセンサが開発された....
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Published in | Equilibrium Research Vol. 79; no. 2; pp. 80 - 87 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
30.04.2020
日本めまい平衡医学会 |
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ISSN | 0385-5716 1882-577X |
DOI | 10.3757/jser.79.80 |
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Summary: | 「緒言」体平衡の臨床評価のうち, 動的体平衡検査では足踏み検査や歩行検査, Body Tracking TestやFoulage testが行われているが, 身体のどの部位が動揺しているかを観察することは難しかった. これを解決するため, 3次元動作解析装置を用いた画像解析により運動学的要素が数値化され, 運動学的解析が行われるようになった. しかしながらこれらの検査では, 大規模で高価な装置が必要であり, 計測場所や機器に限界があった. 近年, Micro Electro Mechanical Systems技術の進展にともない, 低価格で高精度・小型化されたモーションセンサが開発された. 直線加速度センサは身体活動により発生する直線加速度をX, Y, Zの3方向に分け, 電気信号変化として出力する加速度記録装置である. また, 角速度センサはジャイロセンサとも呼ばれ, 物体が回転運動を行った際の回転角速度を計測し, 関節角度の詳細な観察が可能となってきている. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.79.80 |