Burr hole型超音波プローベを用いたreal-time ultrasound-guided endoscopic surgery

「はじめに」 近年, 脳内出血において非侵襲的な内視鏡的血腫除去術がさかんに行われるようになっている. しかし血腫腔内や正常解剖が保たれていない脳室内などにおいて, 内視鏡画像でorientationを正確に把握するのは困難と考えられる. 三次元画像の内視鏡も使用されているが, 内視鏡に描出される空間を立体的に描出するものであり, 血腫の残存量は把握できない. 超音波は非侵襲的にreal-timeの二次元画像を描出でき, 検者がプローベを動かすことにより三次元的な把握も可能となる. 超音波は頭蓋骨によって阻害されるが, 超音波用のburr holeを開けることにより画像描出が可能となる. われ...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 42; no. 3; pp. 184 - 188
Main Authors 五島, 久陽, 藤山, 雄一, 野村, 貞宏, 鈴木, 倫保, 貞廣, 浩和, 稲村, 彰紀, 山根, 亜希子, 杉本, 至健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2014
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.42.184

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Summary:「はじめに」 近年, 脳内出血において非侵襲的な内視鏡的血腫除去術がさかんに行われるようになっている. しかし血腫腔内や正常解剖が保たれていない脳室内などにおいて, 内視鏡画像でorientationを正確に把握するのは困難と考えられる. 三次元画像の内視鏡も使用されているが, 内視鏡に描出される空間を立体的に描出するものであり, 血腫の残存量は把握できない. 超音波は非侵襲的にreal-timeの二次元画像を描出でき, 検者がプローベを動かすことにより三次元的な把握も可能となる. 超音波は頭蓋骨によって阻害されるが, 超音波用のburr holeを開けることにより画像描出が可能となる. われわれはreal-timeの超音波ガイド下で内視鏡的血腫除去術を行っており, 有用と考えられたので報告する. 「対象と方法」 2011年5月から2013年2月までで当院に入院した高血圧性脳内出血の症例を対象とした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.42.184