シート型脳波計の認知症診療への応用について

少子高齢化が急速に進行する本邦では, 認知症疾患は急激な増加傾向を示しており, 安価で簡便ながら高精度な認知症疾患のスクリーニング検査が必要とされている。脳波は脳神経活動への鋭敏さやアクセスのしやすさから, 低コストで非侵襲なバイオマーカーとして認知症診療で期待されている。本稿では, 認知症疾患に関する従来の神経生理学的な知見を概説するとともに, 脳波データに人工知能を適用した自動解析の試みや手軽に測定できるシート式脳波計を用いた取り組みを紹介する。これらの新しい技術を駆使することで, 認知症疾患のスクリーニング検査への活用などの発展が期待できる。...

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Published in臨床神経生理学 Vol. 51; no. 3; pp. 107 - 111
Main Authors 畑, 真弘, 髙橋, 隼, 石井, 良平, 柳澤, 琢史, 宮﨑, 友希, 城間, 千奈, 池田, 学, 上野, 慶太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床神経生理学会 01.06.2023
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ISSN1345-7101
2188-031X
DOI10.11422/jscn.51.107

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Summary:少子高齢化が急速に進行する本邦では, 認知症疾患は急激な増加傾向を示しており, 安価で簡便ながら高精度な認知症疾患のスクリーニング検査が必要とされている。脳波は脳神経活動への鋭敏さやアクセスのしやすさから, 低コストで非侵襲なバイオマーカーとして認知症診療で期待されている。本稿では, 認知症疾患に関する従来の神経生理学的な知見を概説するとともに, 脳波データに人工知能を適用した自動解析の試みや手軽に測定できるシート式脳波計を用いた取り組みを紹介する。これらの新しい技術を駆使することで, 認知症疾患のスクリーニング検査への活用などの発展が期待できる。
ISSN:1345-7101
2188-031X
DOI:10.11422/jscn.51.107