新型コロナウイルス感染症流行下における都市部在住男性高齢者の社会的孤立とICTおよび人づきあいとの関連
目的:新型コロナウイルス感染症流行下における都市部在住男性高齢者の社会的孤立とInformation and communication technology(以下,ICT)および人づきあいとの関連を明らかにする.方法:対象は65~79歳男性900名とし,無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は,ICT利用実態,人づきあいの状況,社会的孤立等とし,分析は社会的孤立を非孤立群,孤立群の2群に分け,二項ロジスティック回帰分析を行った.結果:回収数は442 部,有効回答数435部であった.非孤立に有意に関連したのは,電話の利用頻度(odds ratio [OR]=1.23),メールの利用頻度(O...
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Published in | 日本公衆衛生看護学会誌 Vol. 12; no. 2; pp. 99 - 108 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本公衆衛生看護学会
2023
日本公衆衛生看護学会 |
Subjects | |
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ISSN | 2187-7122 2189-7018 |
DOI | 10.15078/jjphn.12.2_99 |
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Summary: | 目的:新型コロナウイルス感染症流行下における都市部在住男性高齢者の社会的孤立とInformation and communication technology(以下,ICT)および人づきあいとの関連を明らかにする.方法:対象は65~79歳男性900名とし,無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は,ICT利用実態,人づきあいの状況,社会的孤立等とし,分析は社会的孤立を非孤立群,孤立群の2群に分け,二項ロジスティック回帰分析を行った.結果:回収数は442 部,有効回答数435部であった.非孤立に有意に関連したのは,電話の利用頻度(odds ratio [OR]=1.23),メールの利用頻度(OR=1.19),直接会って会話をする頻度(OR=1.21),近所づきあいの程度は,「ほとんどない」を基準に「多少のつきあいがいある」(OR=4.16),「親しくつきあっている」(OR=4.80)であった.考察:COVID-19流行下における男性高齢者の社会的孤立の防止には,身近な人たちとの対面交流によるつながりの実感や,電話・メール等による双方向のコミュニケーションが有効であることが示された. |
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ISSN: | 2187-7122 2189-7018 |
DOI: | 10.15078/jjphn.12.2_99 |