生活機能に対応した訪問リハの効果検証に向けた多施設共同研究
【目的】訪問リハビリテーション利用者の生活機能の変化と訪問リハ提供内容の実態をあきらかにすること。【方法】22事業所の利用者107名を対象とした。FIM, Frenchay Activities Index, Life-Space Assessment(LSA), SF-8, Zarit介護負担感尺度等を調査し,調査開始時と6ヵ月後を比較した。また訪問職種,実施時間・内容,目標等を調査した。【結果】発症・受傷から1年未満群はFIMとLSAが有意に向上した。その他は有意な変化は認められなかった。実施内容の時間割合は治療的練習や基本動作練習が多く,日常生活活動・家事動作および生活の活性化・社会交流...
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Published in | 理学療法学 Vol. 40; no. 2; pp. 138 - 139 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.04.2013
日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.kj00008636905 |
Cover
Summary: | 【目的】訪問リハビリテーション利用者の生活機能の変化と訪問リハ提供内容の実態をあきらかにすること。【方法】22事業所の利用者107名を対象とした。FIM, Frenchay Activities Index, Life-Space Assessment(LSA), SF-8, Zarit介護負担感尺度等を調査し,調査開始時と6ヵ月後を比較した。また訪問職種,実施時間・内容,目標等を調査した。【結果】発症・受傷から1年未満群はFIMとLSAが有意に向上した。その他は有意な変化は認められなかった。実施内容の時間割合は治療的練習や基本動作練習が多く,日常生活活動・家事動作および生活の活性化・社会交流は非常に少なかった。【結論】訪問リハは,発症・受傷から1年未満の者では日常生活活動と生活空間のひろがりの向上に,それ以外の者は生活機能の維持に影響している可能性が示された。日常生活および社会参加のさらなる向上のためには,それらへの直接的関与を増やすとともに,有効な支援方法を検討する必要がある。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.kj00008636905 |