Onyxが逆流した血管に新たにマイクロカテーテルを挿入し塞栓術で根治し得たテント硬膜動静脈シャントの1例

• Published in: 脳卒中の外科 Vol. 46; no. 5; pp. 379 - 383
• Main Authors: 森脇, 寛, 山崎, 貴明, 西谷, 幹雄, 寺田, 友昭, 立田, 泰之
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2018; 日本脳卒中の外科学会
• Subjects: complication; dural arteriovenous fistula; Onyx; tentorium; transarterial embolization
• ISSN: 0914-5508; 1880-4683
• DOI: 10.2335/scs.46.379

「はじめに」Onyx(eV3 Covidien, Irvine, CA, USA)を塞栓物質として硬膜動静脈シャント(dural arteriovenous fistula: dAVF)の治療に使用することは, 現在わが国において保険適応外の使用ではあるが, non-sinus type のdAVFに対する本塞栓物質の有用性は海外ですでに多くの論文に発表されている. 今回, main feeder の末梢に導入したダブルルーメンバルーンカテーテルよりフローコントロール下にOnyxを注入していたところ, 他の feeder に逆流したため注入を休止した. その間にOnyxがカテーテル内で固まってしまい注入できなくなり, バルーンカテーテルを抜去せざるを得なくなった. Onyxの逆流した他の feeder にマイクロカテーテルをガイドワイヤー先行で挿入すると, マイクロカテーテルはOnyx内を容易に通過した.