頚動脈内膜剝離術の基本手技
頚動脈内膜剝離術(carotid endarterectomy:CEA)は,頚動脈狭窄に対してその効果が証明された手術法である.その一方で,内科的治療に対する優位性を保つために低い合併症率を担保できることが,術者に求められる要件となる.安全確実なCEAのためには,術前画像診断による手術のリスク評価をはじめとして,手術においては解剖学的知識をもとにした正確な剝離操作によるretromandibular spaceを広く開放しての必要十分な術野の確保・プラークを内包する動脈に対する愛護的操作・抗血小板剤継続での手術であるため確実な止血操作と動脈縫合が重要である....
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 50; no. 6; pp. 447 - 453 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2022
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.50.447 |
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Summary: | 頚動脈内膜剝離術(carotid endarterectomy:CEA)は,頚動脈狭窄に対してその効果が証明された手術法である.その一方で,内科的治療に対する優位性を保つために低い合併症率を担保できることが,術者に求められる要件となる.安全確実なCEAのためには,術前画像診断による手術のリスク評価をはじめとして,手術においては解剖学的知識をもとにした正確な剝離操作によるretromandibular spaceを広く開放しての必要十分な術野の確保・プラークを内包する動脈に対する愛護的操作・抗血小板剤継続での手術であるため確実な止血操作と動脈縫合が重要である. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.50.447 |