急性期病院の内科疾患入院患者における自立歩行の関連因子とカットオフ値の検討
【目的】本研究の目的は,急性期病院入院中の内科疾患患者において,自立歩行の関連因子とそのカットオフ値を検討することである。【方法】研究デザインは横断的研究とした。対象は内科疾患入院患者170例であった。対象を歩行非自立群と自立群に分類し,身体機能,認知機能,血液検査データの項目をもとにロジスティック回帰分析を行った。さらに,ROC曲線からカットオフ値を算出した。【結果】抽出された項目とカットオフ値は,膝伸展筋力;0.30kgf/kg,片脚立位保持時間;2.9秒,MMSE(Mini-Mental State Examination)スコア;27/28点,TP(total protein)値;5....
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          | Published in | 理学療法学 Vol. 42; no. 3; pp. 237 - 245 | 
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| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本理学療法士学会
    
        20.06.2015
     日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0289-3770 2189-602X  | 
| DOI | 10.15063/rigaku.kj00009989972 | 
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| Summary: | 【目的】本研究の目的は,急性期病院入院中の内科疾患患者において,自立歩行の関連因子とそのカットオフ値を検討することである。【方法】研究デザインは横断的研究とした。対象は内科疾患入院患者170例であった。対象を歩行非自立群と自立群に分類し,身体機能,認知機能,血液検査データの項目をもとにロジスティック回帰分析を行った。さらに,ROC曲線からカットオフ値を算出した。【結果】抽出された項目とカットオフ値は,膝伸展筋力;0.30kgf/kg,片脚立位保持時間;2.9秒,MMSE(Mini-Mental State Examination)スコア;27/28点,TP(total protein)値;5.95g/dlであった。【結論】本研究の結果から,膝伸展筋力,片脚立位保持時間,MMSEスコア,TPは急性期病院入院中の内科疾患患者の自立歩行に関連しており,歩行自立判定にはこれら評価項目の必要性が示唆された。 | 
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| ISSN: | 0289-3770 2189-602X  | 
| DOI: | 10.15063/rigaku.kj00009989972 |