脳卒中後の高次脳機能障害者が 就労継続に至るまでのプロセス

本研究の目的は,脳卒中後の高次脳機能障害者が就労継続に至るまでのプロセスを,当事者の視点から明らかにすることである.3名に半構成的インタビューを実施し,質的記述的に分析した.その結果,【発症前と変わっていないという自負】,【発症前との変化による精神的負担】,【受け入れてくれた存在の大きさ】,【障害に配慮のない会社への苛立ち】,【提供されたサービスへの不信感】,【会社の意向が変わらないことへの諦め】,【障害と付き合いながらやる仕事】という7つの大カテゴリが生成された.今後は障害を理解する姿勢を作れるような会社への働きかけや,障害の説明スキル向上に向けた当事者への支援が必要となると考える....

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Published in作業療法の実践と科学 Vol. 1; no. 2; pp. 23 - 31
Main Authors 髙島, 理沙, 坂上, 真理, 村田, 和香, 江口, みのり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 北海道作業療法士会 2019
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ISSN2434-5806
2433-8451
DOI10.32151/psot.1.2_23

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Summary:本研究の目的は,脳卒中後の高次脳機能障害者が就労継続に至るまでのプロセスを,当事者の視点から明らかにすることである.3名に半構成的インタビューを実施し,質的記述的に分析した.その結果,【発症前と変わっていないという自負】,【発症前との変化による精神的負担】,【受け入れてくれた存在の大きさ】,【障害に配慮のない会社への苛立ち】,【提供されたサービスへの不信感】,【会社の意向が変わらないことへの諦め】,【障害と付き合いながらやる仕事】という7つの大カテゴリが生成された.今後は障害を理解する姿勢を作れるような会社への働きかけや,障害の説明スキル向上に向けた当事者への支援が必要となると考える.
ISSN:2434-5806
2433-8451
DOI:10.32151/psot.1.2_23