脳卒中患者の日常生活動作に関連した身体動作能力を評価する新しい尺度の開発:脳卒中身体動作能力尺度 Stroke Physical Performance Scale

【目的】脳卒中患者の日常生活動作(ADL)に関連した身体動作能力を評価する新しい尺度,脳卒中身体動作能力尺度Stroke Physical Performance Scale(SPPS)を開発すること,およびその心理測定特性を検討することである。【方法】脳卒中患者のADLの観察から作成した仮尺度を,3施設の脳卒中患者102名に実施した。ラッシュ分析後,開発する尺度の項目を3つの基準にて選択することにより完成させ,尺度の検者間信頼性・併存的妥当性について調査した。【結果】項目選択の結果,仮尺度25項目中9項目が除外され,16項目のSPPSが完成した。その検者間信頼性は良好であり,併存的妥当性も確...

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Published in理学療法学 Vol. 37; no. 2; pp. 120 - 121
Main Authors 三好, 卓宏, 徳久, 謙太郎, 河村, 隆史, 嶋田, 智明, 庄本, 康治, 兼松, 大和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.04.2010
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00006325238

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Summary:【目的】脳卒中患者の日常生活動作(ADL)に関連した身体動作能力を評価する新しい尺度,脳卒中身体動作能力尺度Stroke Physical Performance Scale(SPPS)を開発すること,およびその心理測定特性を検討することである。【方法】脳卒中患者のADLの観察から作成した仮尺度を,3施設の脳卒中患者102名に実施した。ラッシュ分析後,開発する尺度の項目を3つの基準にて選択することにより完成させ,尺度の検者間信頼性・併存的妥当性について調査した。【結果】項目選択の結果,仮尺度25項目中9項目が除外され,16項目のSPPSが完成した。その検者間信頼性は良好であり,併存的妥当性も確認された。【結論】SPPSは間隔尺度化の可能な,項目階層性・一次元性を備えた尺度として完成し,良好な信頼性・妥当性が確認された。SPPSは臨床・研究場面において有用であることが示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00006325238