口腔癌の化学放射線療法による白血球減少症に対するCepharanthineおよびZ-100投与の臨床効果:動注化学療法と静注化学療法の比較
「緒言」口腔癌を含む頭頸部癌に対する放射線治療は治療成績や機能温存の点から有用な治療法である. しかしながら, 口腔癌に対する放射線治療の有害事象として, 粘膜炎, 唾液分泌障害による口腔乾燥, 味覚障害, 感染, 栄養障害, 骨壊死などが知られている. リンパ球減少症を主とする白血球減少症もまた口腔癌に対する放射線治療中および終了後にしばしば認められる有害事象であり, それによる易感染症, 免疫機能低下によって放射線治療の中断, あるいは中止を余儀なくされることがある. Cepharanthine (Cepharanthin(R), 化研生薬)はツヅラフジ科植物タマサキツヅラフジの根茎から抽...
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| Published in | Shika Hoshasen Vol. 55; no. 1; pp. 60 - 67 |
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| Main Authors | , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
2015
日本歯科放射線学会 Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology |
| Subjects | |
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| ISSN | 0389-9705 2185-6311 |
| DOI | 10.11242/dentalradiology.55.60 |
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| Summary: | 「緒言」口腔癌を含む頭頸部癌に対する放射線治療は治療成績や機能温存の点から有用な治療法である. しかしながら, 口腔癌に対する放射線治療の有害事象として, 粘膜炎, 唾液分泌障害による口腔乾燥, 味覚障害, 感染, 栄養障害, 骨壊死などが知られている. リンパ球減少症を主とする白血球減少症もまた口腔癌に対する放射線治療中および終了後にしばしば認められる有害事象であり, それによる易感染症, 免疫機能低下によって放射線治療の中断, あるいは中止を余儀なくされることがある. Cepharanthine (Cepharanthin(R), 化研生薬)はツヅラフジ科植物タマサキツヅラフジの根茎から抽出精製したビスコクラウリン型アルカロイドを含有する製剤であり, 造血障害および放射線治療による白血球減少症に対して使用されている. |
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| ISSN: | 0389-9705 2185-6311 |
| DOI: | 10.11242/dentalradiology.55.60 |