パノラマ画像三次元マッピング法を応用したCBCT撮影FOV自動調整機能の精度

「緒言」歯科用コーンビームCT(CBCT)の特徴の一つに, 医科用CT撮影と比較して被曝線量が少ないことが挙げられている. しかしこれは撮影領域が小さいためであり, 撮影領域が大きな機種においては医科用CT撮影と被曝線量がほぼ同等という報告もある. CBCT撮影の被曝低減には可能な限り小さな照射野(Field of view, FOV)を用いることが重要だが, 目的とする歯を直径4~5cmのFOV内に収めるのは容易でない. これに対して, トモシンセシス法を応用したパノラマ画像三次元マッピング法を応用して, CBCTのFOV位置を自動的に調整する機構が開発された. トモシンセシス法を応用したパ...

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Published inShika Hoshasen Vol. 56; no. 1; pp. 33 - 38
Main Authors 瀬嵜, 雄介, 勝又, 明敏, 北井, 則行, 加来, 瑛子, 村林, 学, 清水, 一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 2016
日本歯科放射線学会
Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology
Subjects
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ISSN0389-9705
2185-6311
DOI10.11242/dentalradiology.56.33

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Summary:「緒言」歯科用コーンビームCT(CBCT)の特徴の一つに, 医科用CT撮影と比較して被曝線量が少ないことが挙げられている. しかしこれは撮影領域が小さいためであり, 撮影領域が大きな機種においては医科用CT撮影と被曝線量がほぼ同等という報告もある. CBCT撮影の被曝低減には可能な限り小さな照射野(Field of view, FOV)を用いることが重要だが, 目的とする歯を直径4~5cmのFOV内に収めるのは容易でない. これに対して, トモシンセシス法を応用したパノラマ画像三次元マッピング法を応用して, CBCTのFOV位置を自動的に調整する機構が開発された. トモシンセシス法を応用したパノラマ画像三次元マッピングの特徴は, パノラマ画像上の任意の点が三次元座標を有することである. このパノラマ画像の三次元座標を用いた距離計測や歯軸傾斜角度は, 高い精度を持つことが報告されている.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology.56.33