韓国女子スポーツ選手における身体的ストレス性初経遅延判別システムの構築 : BMIのMPVに基づく初経年齢の多項式回帰分析

「緒言」初経発来を予測することは, 女性の身体生理機構を把握, 管理するためには非常に重要な要素となる. 古典的な研究では, Frisch and Revelleが限界体重説を提唱した. つまり, 一定の体重になることが初経発来のトリガーとして働くというものである. しかし, この説はすぐ後にJohnston et al, Frisch et alも再度検証をし, Malina et al, Trusselによって論議されたが否定された. そして, 体重の代わりに脂肪が取り上げられ, 限界脂肪説として提唱された. しかしながら, このような初経発来機序の原因は未だ解明されていないのが現状である...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 19; no. 3; pp. 113 - 121
Main Authors 田中, 望, 藤井, 勝紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 25.08.2014
Japan Society of Physiological Anthropology
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ISSN1342-3215
2432-0986
DOI10.20718/jjpa.19.3_113

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Summary:「緒言」初経発来を予測することは, 女性の身体生理機構を把握, 管理するためには非常に重要な要素となる. 古典的な研究では, Frisch and Revelleが限界体重説を提唱した. つまり, 一定の体重になることが初経発来のトリガーとして働くというものである. しかし, この説はすぐ後にJohnston et al, Frisch et alも再度検証をし, Malina et al, Trusselによって論議されたが否定された. そして, 体重の代わりに脂肪が取り上げられ, 限界脂肪説として提唱された. しかしながら, このような初経発来機序の原因は未だ解明されていないのが現状である. 古屋と佐藤は小児期における性腺機能抑制機構によるものと説明している. この機構には2つの説があり, 1つは性ステロイドホルモンのネガティブフィードバック(negative feedback)に対する視床下部・下垂体系の感受性の変化と述べている.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.19.3_113