週1回の有酸素運動を主体とした特定保健指導の実施が動脈スティフネスに及ぼす影響
「I. 緒言」 急速な人口高齢化の伸展に伴い, 疾病全体に占める循環器系疾患の割合が増加した. 我が国の死因は, 心疾患及び脳血管疾患の循環器系疾患が全体の27.3%を占めている1). 一般診療医療費に占める循環器系の疾患は全体で23.0%であるが, 65歳以上では30.7%まで増大し, 最も高い割合を占める2). この状況に対して, 国は2008(平成20)年4月1日から「高齢者の医療の確保に関する法律」3)において, 40歳以上75歳未満の保険加入者に対する特定健康診査・特定保健指導の実施を定め, 糖尿病等の生活習慣病およびその予備軍の減少を目標として掲げている. 特定健康診査の評価に基づ...
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| Published in | 日本生理人類学会誌 Vol. 16; no. 3; pp. 123 - 132 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本生理人類学会
2011
Japan Society of Physiological Anthropology |
| Subjects | |
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| ISSN | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI | 10.20718/jjpa.16.3_123 |
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| Summary: | 「I. 緒言」 急速な人口高齢化の伸展に伴い, 疾病全体に占める循環器系疾患の割合が増加した. 我が国の死因は, 心疾患及び脳血管疾患の循環器系疾患が全体の27.3%を占めている1). 一般診療医療費に占める循環器系の疾患は全体で23.0%であるが, 65歳以上では30.7%まで増大し, 最も高い割合を占める2). この状況に対して, 国は2008(平成20)年4月1日から「高齢者の医療の確保に関する法律」3)において, 40歳以上75歳未満の保険加入者に対する特定健康診査・特定保健指導の実施を定め, 糖尿病等の生活習慣病およびその予備軍の減少を目標として掲げている. 特定健康診査の評価に基づき, 服薬の無いメタボリックシンドロームの者及び将来生活習慣病を発症する危険性が高い者に対して, 医師や保健師, 管理栄養士などの専門知識や技術を持つ者が対象者に介入支援を行うことが定められた. 生活習慣病の予防・改善には, 運動の継続的な実施と食生活の改善が有効であることは多くの研究により明らかである4, 5). |
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| ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI: | 10.20718/jjpa.16.3_123 |