マットレスの寝返りしやすさと寝心地が睡眠に及ぼす影響
「1. 緒言」 被験者の自宅で睡眠感・入眠感・寝心地やアクチグラフにより測定した客観的な睡眠状態を比較評価した先行研究において, 敷き寝具の違いが睡眠に及ぼす影響が報告されている. それらの報告では, 弾力性1)や幅2)により寝返りしやすさの異なるマットレスや入眠姿勢での寝心地(夜間睡眠で使用する前に実施した, 対象者の寝つきの姿勢での主観評価)の異なるマットレス3)が50~60代の中高年の睡眠に及ぼす影響に違いがあることが報告されている. また, 61~66歳の男女16名を対象とした自宅での寝具条件の比較評価において, 被験者が普段使用している寝具よりも寝返りしやすいマットレスでの睡眠のほう...
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          | Published in | 日本生理人類学会誌 Vol. 16; no. 4; pp. 171 - 176 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本生理人類学会
    
        2011
     Japan Society of Physiological Anthropology  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1342-3215 2432-0986  | 
| DOI | 10.20718/jjpa.16.4_171 | 
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| Summary: | 「1. 緒言」 被験者の自宅で睡眠感・入眠感・寝心地やアクチグラフにより測定した客観的な睡眠状態を比較評価した先行研究において, 敷き寝具の違いが睡眠に及ぼす影響が報告されている. それらの報告では, 弾力性1)や幅2)により寝返りしやすさの異なるマットレスや入眠姿勢での寝心地(夜間睡眠で使用する前に実施した, 対象者の寝つきの姿勢での主観評価)の異なるマットレス3)が50~60代の中高年の睡眠に及ぼす影響に違いがあることが報告されている. また, 61~66歳の男女16名を対象とした自宅での寝具条件の比較評価において, 被験者が普段使用している寝具よりも寝返りしやすいマットレスでの睡眠のほうが良好であることも報告されている4). 一方で, 睡眠の質的評価のゴールドスタンダードは睡眠ポリグラフィ(PSG)による評価とされている. しかし, 寝返りしやすさや入眠姿勢での寝心地の異なるマットレスのPSGによる検討は報告されておらず, REM, NREM睡眠を含む詳細な睡眠構築に及ぼす影響は明らかになっていない. | 
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| ISSN: | 1342-3215 2432-0986  | 
| DOI: | 10.20718/jjpa.16.4_171 |