急性A型肝炎後に発症したGuillain-Barré症候群の1症例:発症病態の検討
症例は44歳女性.2014年にA型肝炎(hepatitis A; HA)を発症し,上行性の運動障害,両側末梢性顔面神経麻痺,球症状が出現し,Guillain-Barré症候群(GBS)と診断した.特異的ガングリオシド,硫化グルクロン酸含有パラグロボシドおよびスルファチドに対する抗体は認めなかった.GBS発症と関連する可能性のあるウイルス変異の有無の検討のため,保存血清からHAウイルスRNAを検出し,完全長ゲノム配列を決定したが,有意な所見は得られなかった....
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Published in | 臨床神経学 Vol. 58; no. 9; pp. 574 - 577 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2018
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Subjects | |
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ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001165 |
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Summary: | 症例は44歳女性.2014年にA型肝炎(hepatitis A; HA)を発症し,上行性の運動障害,両側末梢性顔面神経麻痺,球症状が出現し,Guillain-Barré症候群(GBS)と診断した.特異的ガングリオシド,硫化グルクロン酸含有パラグロボシドおよびスルファチドに対する抗体は認めなかった.GBS発症と関連する可能性のあるウイルス変異の有無の検討のため,保存血清からHAウイルスRNAを検出し,完全長ゲノム配列を決定したが,有意な所見は得られなかった. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001165 |