収縮期最大血流速度を用いた内頸動脈狭窄診断におけるドプラ入射角度補正の検討

「はじめに」内頸動脈狭窄症の診断は, 脳血管撮像 (digital subtraction angiography : DSA) がゴールドスタンダードであるが, 造影剤やDSAによる合併症の危険性が少ないながらも懸念される. そのため非侵襲的な頸動脈エコー検査による内頸動脈狭窄の評価がスクリーニングとして広く普及している. 頸動脈エコー検査での内頸動脈狭窄診断には, 狭窄部長軸断面または短軸断面による径狭窄率, 短軸断面による面積狭窄率のほか, パルスドプラ法を用いた狭窄部の収縮期最大血流速度 (peak systolic velocity : PSV) の増加を観察する方法が知られている....

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Published inNeurosonology Vol. 30; no. 1; pp. 8 - 12
Main Authors 岡部, 龍太, 鈴木, 綾乃, 塚原, 由佳, 西平, 崇人, 岡村, 穏, 飯塚, 賢太郎, 岩崎, 晶夫, 五十嵐, 晴紀, 平田, 幸一, 鈴木, 圭輔, 竹川, 英宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Kurashiki 一般社団法人日本脳神経超音波学会 01.01.2017
日本脳神経超音波学会
Japan Science and Technology Agency
Subjects
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ISSN0917-074X
1884-3336
DOI10.2301/neurosonology.30.8

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Summary:「はじめに」内頸動脈狭窄症の診断は, 脳血管撮像 (digital subtraction angiography : DSA) がゴールドスタンダードであるが, 造影剤やDSAによる合併症の危険性が少ないながらも懸念される. そのため非侵襲的な頸動脈エコー検査による内頸動脈狭窄の評価がスクリーニングとして広く普及している. 頸動脈エコー検査での内頸動脈狭窄診断には, 狭窄部長軸断面または短軸断面による径狭窄率, 短軸断面による面積狭窄率のほか, パルスドプラ法を用いた狭窄部の収縮期最大血流速度 (peak systolic velocity : PSV) の増加を観察する方法が知られている. 特にPSV上昇はDSAによるNorth American Symptomatic Endarterectomy Trial (NASCET) 法の狭窄率を予測するのに有用とされ, PSV 120cm/s以上の場合, DSAによるNASCET法50%以上, 200cm/s以上で70%以上の狭窄と相関することが報告されている.
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content type line 14
ISSN:0917-074X
1884-3336
DOI:10.2301/neurosonology.30.8