類上皮肉腫の腋窩浸潤による難治性上肢痛に対して神経根高周波熱凝固法が著効した1例
「I はじめに」 オピオイド抵抗性の腫瘍浸潤による難治性上肢痛に対して神経根高周波熱凝固法(radiofrequency thermocoagulation: RFT)が著効した症例を経験したので報告する. 本症例報告にあたり, 患者から書面による承諾を得た. 「II 症例」 58歳の女性. 現病歴: 55歳時に左上腕類上皮肉種と診断された. 上肢切断を拒否したため化学療法が開始されたが, 腫瘍の増大に伴い左上肢の痛みが生じ薬物療法が行われた. 漸増しミロガバリン30mg/日, タペンタドール500mg/日, モルヒネ徐放製剤300mg/日, モルヒネ速放製剤20mgを3回/日程度用いたが,...
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Published in | Journal of Japan Society of Pain Clinicians Vol. 31; no. 9; pp. 199 - 201 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
25.09.2024
日本ペインクリニック学会 Japan Society of Pain Clinicians |
Subjects | |
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ISSN | 1340-4903 1884-1791 |
DOI | 10.11321/jjspc.24-0032 |
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Summary: | 「I はじめに」 オピオイド抵抗性の腫瘍浸潤による難治性上肢痛に対して神経根高周波熱凝固法(radiofrequency thermocoagulation: RFT)が著効した症例を経験したので報告する. 本症例報告にあたり, 患者から書面による承諾を得た. 「II 症例」 58歳の女性. 現病歴: 55歳時に左上腕類上皮肉種と診断された. 上肢切断を拒否したため化学療法が開始されたが, 腫瘍の増大に伴い左上肢の痛みが生じ薬物療法が行われた. 漸増しミロガバリン30mg/日, タペンタドール500mg/日, モルヒネ徐放製剤300mg/日, モルヒネ速放製剤20mgを3回/日程度用いたが, オピオイドによる眠気の副作用が強く, 痛みの制御が困難となり58歳時に当科紹介受診となった. 初診時現症: Computed tomography画像検査で左腋窩から上腕を占拠する腫瘍と血管の圧迫が確認された. |
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ISSN: | 1340-4903 1884-1791 |
DOI: | 10.11321/jjspc.24-0032 |