尾原論文に対するEditorial Comment

今回, 尾原らは経カテーテル大動脈弁植込み術 (TAVR) 後に赤血球破砕による溶血性貧血をきたした症例を報告した. TAVR後の貧血の多くはMultifactiroalといわれており, 出血, 手技による炎症, 輸液による希釈, そして本症例に起こった溶血等が考えられる. 本症例の貧血の主原因が溶血によるものか断定できないが末梢血像にて赤血球破壊像が認められているので溶血性貧血が起こっていることは確かである....

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Published inShinzo Vol. 51; no. 10; p. 1049
Main Author 佐地, 真育
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.10.2019
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.51.1049

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Summary:今回, 尾原らは経カテーテル大動脈弁植込み術 (TAVR) 後に赤血球破砕による溶血性貧血をきたした症例を報告した. TAVR後の貧血の多くはMultifactiroalといわれており, 出血, 手技による炎症, 輸液による希釈, そして本症例に起こった溶血等が考えられる. 本症例の貧血の主原因が溶血によるものか断定できないが末梢血像にて赤血球破壊像が認められているので溶血性貧血が起こっていることは確かである.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.51.1049