歯周治療のメインテナンス間隔を決定する要因
「緒言」歯周病の治療は, 一般的にまず歯周組織の炎症の消退を目的に初期治療が行われ, それに引き続いて歯周組織の状態を維持するために, メインテナンス治療が行われる. メインテナンス治療の内容としては, 口腔衛生指導やProfessional mechanical tooth cleaningが行われており, それらは歯周組織の安定に有効である童2). メインテナンス治療の成功には, 適切な治療頻度をいかに設定するかが重要である. 適切な頻度の設定により, 頻回の来院による患者への経済的, 社会的負担を軽減することができる. また, 高頻度の来院を防ぐことで歯科医療費の効率的な利用にも寄与する...
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| Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 55; no. 3; pp. 207 - 209 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 口腔衛生学会
2005
日本口腔衛生学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0023-2831 2189-7379 |
| DOI | 10.5834/jdh.55.3_207 |
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| Summary: | 「緒言」歯周病の治療は, 一般的にまず歯周組織の炎症の消退を目的に初期治療が行われ, それに引き続いて歯周組織の状態を維持するために, メインテナンス治療が行われる. メインテナンス治療の内容としては, 口腔衛生指導やProfessional mechanical tooth cleaningが行われており, それらは歯周組織の安定に有効である童2). メインテナンス治療の成功には, 適切な治療頻度をいかに設定するかが重要である. 適切な頻度の設定により, 頻回の来院による患者への経済的, 社会的負担を軽減することができる. また, 高頻度の来院を防ぐことで歯科医療費の効率的な利用にも寄与すると考えられる. 歯周治療のメインテナンス頻度については, 3から4ヵ月に一度というのが多くみられるが3), 2週間1)から18ヵ月4)で研究により大きな開きがある. また, これらの研究は, メインテナンスにいたるまでの治療方針, たとえば重度歯周炎罹患歯を抜去するか保存するかなどによって異なることが予想され, 普遍的に適用するのは困難と思われる. 岡山大学医学部, 歯学部附属病院予防歯科では, 歯の保存を最優先とした歯周病の治療を行っている. |
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| ISSN: | 0023-2831 2189-7379 |
| DOI: | 10.5834/jdh.55.3_207 |