小島論文に対するEditorial Comment—右室流入出路狭窄を伴う未破裂Valsalva動脈瘤
Valsalva洞動脈瘤は右冠尖, 無冠尖に多く認められる. 先天性のこともあるが, 感染, 外傷, 変性など後天的な要因によることもある. 合併奇形として心室中隔欠損(VSD)や大動脈弁膜症が知られている. 未破裂のValsalva洞動脈瘤は, 瘤による圧迫症状や血栓形成がなければ無症状である. 破裂部位は右室, 右房の順に多く, 破裂すると胸痛, 呼吸苦, 咳嗽, 倦怠感, 頻脈, 四肢末梢の浮腫等急性心不全症状を起こし, 連続性機械性雑音を聴取する. 経胸壁や経食道心エコーで診断可能である....
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Published in | Shinzo Vol. 47; no. 8; p. 1014 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
2015
日本心臓財団・日本循環器学会 Japan Heart Foundation |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.47.1014 |
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Summary: | Valsalva洞動脈瘤は右冠尖, 無冠尖に多く認められる. 先天性のこともあるが, 感染, 外傷, 変性など後天的な要因によることもある. 合併奇形として心室中隔欠損(VSD)や大動脈弁膜症が知られている. 未破裂のValsalva洞動脈瘤は, 瘤による圧迫症状や血栓形成がなければ無症状である. 破裂部位は右室, 右房の順に多く, 破裂すると胸痛, 呼吸苦, 咳嗽, 倦怠感, 頻脈, 四肢末梢の浮腫等急性心不全症状を起こし, 連続性機械性雑音を聴取する. 経胸壁や経食道心エコーで診断可能である. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.47.1014 |