軽度消化管QOL不調を訴える勤務労働者へのサプリメント「リセット美活」投与の影響
「目的」器質的な病変がない(病気の原因がはっきりしない)と診断されるにもかかわらず, 胃もたれや胃の痛み, 下痢, 便秘などの消化器症状を示す状態を機能性消化管障害1)と呼び, 機能性消化管障害を訴える者は, 消化器症状で医療機関を訪れる患者の半数以上を占めるといわれている. 機能性消化管障害の背景には, 消化管運動の異常や知覚過敏, 心理的要因など, 様々な因子が複雑に関与するといわれており, 単に治療薬を投与するだけでは十分な治療効果が得られ難い. 一方, 機能性消化管障害とはいえないまでも, 医療機関を訪れる必要のない程度の, 食生活の偏りや社会的ストレス過多などが要因となって引き起こさ...
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Published in | 日本未病システム学会雑誌 Vol. 13; no. 1; pp. 101 - 103 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本未病システム学会
2007
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ISSN | 1347-5541 2185-2162 |
DOI | 10.11288/mibyou1998.13.101 |
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Summary: | 「目的」器質的な病変がない(病気の原因がはっきりしない)と診断されるにもかかわらず, 胃もたれや胃の痛み, 下痢, 便秘などの消化器症状を示す状態を機能性消化管障害1)と呼び, 機能性消化管障害を訴える者は, 消化器症状で医療機関を訪れる患者の半数以上を占めるといわれている. 機能性消化管障害の背景には, 消化管運動の異常や知覚過敏, 心理的要因など, 様々な因子が複雑に関与するといわれており, 単に治療薬を投与するだけでは十分な治療効果が得られ難い. 一方, 機能性消化管障害とはいえないまでも, 医療機関を訪れる必要のない程度の, 食生活の偏りや社会的ストレス過多などが要因となって引き起こされる消化管QOL(quality of life)不調で悩む者が著しく増加してきている. 本研究では, 軽度の消化管QOL不調を訴える者にサプリメントを摂食させ, サプリメントの摂食という比較的容易な努力による消化管QOLへの影響, さらには一般QOLや不安症状との関連性について検討を加えた. 「方法」本試験研究は, クロレラ工業株式会社倫理委員会の承認を得た上で実施した. 被験者は公募による自由参加とし, 研究の目的・方法・安全性・不利益・プライバシー保護のための情報管理などについてのインフォームドコンセントを行い, 文書による同意を得た上で実施した. |
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ISSN: | 1347-5541 2185-2162 |
DOI: | 10.11288/mibyou1998.13.101 |