薬局・医薬品流通業を中心とした健康寿命増進を目指した新たなる取り組み─地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援するためには

2015年9月に厚生労働省が公表した「健康サポート薬局のありかた」の中に「地域の薬局が率先して, 地域住民の健康サポートを積極的・具体的に実施すること」という要件が示されている. さらに健康サポート薬局の重要な役割として「地域住民による『主体的な』健康の維持・増進」があり, この案件を薬局が中心となり地域のコアステーションとして機能させることが課題でもある. 現在多くの薬局が, この案件を満たす方策を模索中であるが, 薬局の規模や立地条件, 人員の問題などもあり, 多くの薬局が最善のものを見つけようと検討を続けている. 一方「健康」をキーワードにした考えは, 薬学部教員は日常の講義や, 実務実...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 4; pp. 511 - 512
Main Authors 武上, 茂彦, 井上, 正昭, 吉川, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.04.2019
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.18-00172-F

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Summary:2015年9月に厚生労働省が公表した「健康サポート薬局のありかた」の中に「地域の薬局が率先して, 地域住民の健康サポートを積極的・具体的に実施すること」という要件が示されている. さらに健康サポート薬局の重要な役割として「地域住民による『主体的な』健康の維持・増進」があり, この案件を薬局が中心となり地域のコアステーションとして機能させることが課題でもある. 現在多くの薬局が, この案件を満たす方策を模索中であるが, 薬局の規模や立地条件, 人員の問題などもあり, 多くの薬局が最善のものを見つけようと検討を続けている. 一方「健康」をキーワードにした考えは, 薬学部教員は日常の講義や, 実務実習や早期体験学習などで拾い上げている. また, 上述のように近年薬局では薬を渡すだけでなくいかに健康に過ごすかということをキーワードに, 食生活や運動を絡めたサポートを行いたいという強い要望を持っている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.18-00172-F