妊婦・授乳婦の医薬品適正使用に向けたエビデンス構築

「1. はじめに」Choosing Wisely は, 医療従事者と患者が, 対話を通じて, 科学的な裏づけのある, 患者にとって真に必要で, かつ副作用の少ない医療(検査, 治療, 処置)の "賢明な選択" ができることをめざすものである. 近年その内容がわが国でも紹介されるようになり, 広まりを見せている. 小泉は, EBMの立場からは, これまでエビデンスがあるのに行われていない医療を行うように推奨することに力点が置かれてきたのに対し, エビデンスがないのに現実には行われている医療について考え直してみようというのが Choosing Wisely の着眼点であると紹介...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 4; pp. 565 - 570
Main Author 中島, 研
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.04.2019
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.18-00181-4

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Summary:「1. はじめに」Choosing Wisely は, 医療従事者と患者が, 対話を通じて, 科学的な裏づけのある, 患者にとって真に必要で, かつ副作用の少ない医療(検査, 治療, 処置)の "賢明な選択" ができることをめざすものである. 近年その内容がわが国でも紹介されるようになり, 広まりを見せている. 小泉は, EBMの立場からは, これまでエビデンスがあるのに行われていない医療を行うように推奨することに力点が置かれてきたのに対し, エビデンスがないのに現実には行われている医療について考え直してみようというのが Choosing Wisely の着眼点であると紹介している. Choosing Wisely はどちらかと言えば, 不必要な医療を抑制する活動が中心となっているが, 目指すものは従事者と患者が, 対話を通じて, 科学的な裏づけのある, 患者にとって真に必要で, かつ副作用の少ない医療の賢明な選択である.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.18-00181-4