成長ホルモン治療を受けるSGA性低身長症児とその家族に対する小児科外来看護師の認識と実施している支援

成長ホルモン (以下GH) 治療を受けるSGA (Small-for-Gestational Age : 以下、SGA) 性低身長症児とその家族に対する小児科外来看護師の認識および実施しているGH治療の支援を明らかにすることを目的に、SGA性低身長症児とその家族にGH治療の指導経験がある小児科外来看護師8名に半構成的面接を行った。質的帰納的に分析を行った結果、小児科外来看護師の認識として【SGAを意識したかかわりはない】、【治療の主体は親である】、【親子は治療にすぐ順応する】、【この治療には難しさがある】、【母子への支援はできている】、【外来での支援には課題がある】と、実施している支援として、...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 28; pp. 156 - 164
Main Authors 茎津, 智子, 田中, さおり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2019
日本小児看護学会
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.28_156

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Summary:成長ホルモン (以下GH) 治療を受けるSGA (Small-for-Gestational Age : 以下、SGA) 性低身長症児とその家族に対する小児科外来看護師の認識および実施しているGH治療の支援を明らかにすることを目的に、SGA性低身長症児とその家族にGH治療の指導経験がある小児科外来看護師8名に半構成的面接を行った。質的帰納的に分析を行った結果、小児科外来看護師の認識として【SGAを意識したかかわりはない】、【治療の主体は親である】、【親子は治療にすぐ順応する】、【この治療には難しさがある】、【母子への支援はできている】、【外来での支援には課題がある】と、実施している支援として、【自己注射導入を手厚くサポート】、【治療の継続・習慣化に伴うトラブルを防止】が抽出された。治療開始直後の母親のニーズに沿った支援と治療継続時の親子の主体的な治療への取り組みを促す支援を検討する必要性が示唆された。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.28_156