大井論文に対するEditorial Comment

左室内に発生する腫瘤性病変は非常に稀であり, その診断には注意が必要である. 考察にも書かれているが, 左室内腫瘤の原因はいくつかあり, 血栓や, 腫瘍, 感染性の疣贅, あるいは構造的疾患などを考慮しなければならない. 本症例は冠動脈病変はあるものの左室壁運動は正常であり, また年単位の経過で徐々に増大する左室内腫瘤ということで, 腫瘍性病変を念頭に経過観察, 手術の方針となっている....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShinzo Vol. 55; no. 3; p. 274
Main Author 髙橋, 信也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.03.2023
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
Online AccessGet full text
ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.55.274

Cover

More Information
Summary:左室内に発生する腫瘤性病変は非常に稀であり, その診断には注意が必要である. 考察にも書かれているが, 左室内腫瘤の原因はいくつかあり, 血栓や, 腫瘍, 感染性の疣贅, あるいは構造的疾患などを考慮しなければならない. 本症例は冠動脈病変はあるものの左室壁運動は正常であり, また年単位の経過で徐々に増大する左室内腫瘤ということで, 腫瘍性病変を念頭に経過観察, 手術の方針となっている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.55.274