薬物療法ガイドラインの進歩

「日本における高血圧治療ガイドラインの変遷」わが国の高血圧治療に関するガイドラインとして, 日本高血圧学会が定期的に改訂作業を行っている治療ガイドラインがあり, 「高血圧治療ガイドライン2000年版」(JSH2000)(藤島正敏委員長)が最初のものである. それに遡る数年前から高齢者高血圧に関しては長寿科学総合研究班において検討が進められており, 「老年者の高血圧治療ガイドライン, 1995(長寿科学総合研究班 試案)」(老年者高血圧1995)を1996年に日本老年医学会雑誌に発表している. その後, 1999年と2002年に改訂版が発表されている. これらの高齢者に特化したガイドラインの改訂...

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Published inShinzo Vol. 50; no. 5; pp. 511 - 515
Main Author 楽木, 宏実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.05.2018
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.50.511

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Summary:「日本における高血圧治療ガイドラインの変遷」わが国の高血圧治療に関するガイドラインとして, 日本高血圧学会が定期的に改訂作業を行っている治療ガイドラインがあり, 「高血圧治療ガイドライン2000年版」(JSH2000)(藤島正敏委員長)が最初のものである. それに遡る数年前から高齢者高血圧に関しては長寿科学総合研究班において検討が進められており, 「老年者の高血圧治療ガイドライン, 1995(長寿科学総合研究班 試案)」(老年者高血圧1995)を1996年に日本老年医学会雑誌に発表している. その後, 1999年と2002年に改訂版が発表されている. これらの高齢者に特化したガイドラインの改訂は日本高血圧学会のガイドラインの高齢者高血圧の章において引き継がれている. また, 日本高血圧学会のガイドライン(JSH)は2004年(猿田享男委員長), 2009年(荻原俊男委員長), 2014年(島本和明委員長)と改訂を重ね, 現在2019年版(梅村敏委員長)の発表に向けて策定委員会での討議が進められている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.50.511