大谷論文に対するEditorial Comment

周産期心筋症(産褥心筋症)は, 心疾患既往のなかった女性が, 妊娠・産褥期に拡張型心筋症様の病態を呈する心筋症である. 国立循環器病研究センターを中心に2009年に行われた全国調査によれば, 6割の症例では心機能が正常化するものの, 3割では心機能低下が残存し, 1割は最重症の経過をたどり死亡や心移植待機となっている. 母児の命に関わる重要な疾患であるが, わが国では, その疾患概念が医療従事者の間に十分に認知されているとはいえない....

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Bibliographic Details
Published inShinzo Vol. 47; no. 3; p. 389
Main Author 伊藤, 健太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2015
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.47.389

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Summary:周産期心筋症(産褥心筋症)は, 心疾患既往のなかった女性が, 妊娠・産褥期に拡張型心筋症様の病態を呈する心筋症である. 国立循環器病研究センターを中心に2009年に行われた全国調査によれば, 6割の症例では心機能が正常化するものの, 3割では心機能低下が残存し, 1割は最重症の経過をたどり死亡や心移植待機となっている. 母児の命に関わる重要な疾患であるが, わが国では, その疾患概念が医療従事者の間に十分に認知されているとはいえない.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.47.389