後腹膜アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術と腹腔アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術の比較
【目的】限局性前立腺癌患者に対する, 後腹膜アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術 (eRALP) が腹腔アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術 (RALP) と比較して安全かつ有効に施行できているかを検討する.【対象と方法】2013年11月から2020年5月までの期間に当科で経験したeRALPの12例とRALPの394例を対象とし, 手術成績を後方視的に検討した.【結果】eRALP群ではポート造設時間が有意に長かったが, コンソール時間, 手術時間は有意差を認めなかった. 出血量, 術翌日のCPK値はeRALP群で有意に高値であったが, 輸血を要した症例はいずれの群で...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 34; no. 2; pp. 295 - 299 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
2021
Japanese Society of Endourology |
Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.34.295 |
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Summary: | 【目的】限局性前立腺癌患者に対する, 後腹膜アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術 (eRALP) が腹腔アプローチによるロボット支援体腔鏡下前立腺全摘除術 (RALP) と比較して安全かつ有効に施行できているかを検討する.【対象と方法】2013年11月から2020年5月までの期間に当科で経験したeRALPの12例とRALPの394例を対象とし, 手術成績を後方視的に検討した.【結果】eRALP群ではポート造設時間が有意に長かったが, コンソール時間, 手術時間は有意差を認めなかった. 出血量, 術翌日のCPK値はeRALP群で有意に高値であったが, 輸血を要した症例はいずれの群でも認めなかった. 合併症率に有意差を認めず, 尿道カテーテル留置期間や入院期間, 術後再発率, 術後パッドフリー率も有意差を認めなかった.【結論】eRALPはRALPと比較して安全かつ有効に施行できていた. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.34.295 |