単心房，重複左側房室弁口，unroofed coronary sinusを合併した完全型房室中隔欠損症に対する外科治療の1例

• Published in: Shinzo Vol. 49; no. 5; pp. 492 - 496
• Main Authors: 安田, 謙二, 伊藤, 恵, 倉信, 裕樹, 城, 麻衣子, 末廣, 章一, 橋田, 祐一郎, 藤本, 欣史, 織田, 禎二, 坂田, 晋史, 中嶋, 滋記, 美野, 陽一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益財団法人 日本心臓財団 15.05.2017; 日本心臓財団・日本循環器学会; Japan Heart Foundation
• Subjects: unroofed coronary sinus; 単心房; 左上大静脈; 房室中隔欠損症; 重複左側房室弁口
• ISSN: 0586-4488; 2186-3016
• DOI: 10.11281/shinzo.49.492

単心房，重複左側房室弁口，左上大静脈遺残を伴ったCompletely unroofed coronary sinusを合併した完全型房室中隔欠損症（ラステリA型）に対して，生後1カ月に動脈管結紮術ならびに肺動脈絞扼術を行い，1歳1カ月に心内修復術を施行した．比較的稀な複数の心内奇形を合併した症例であり文献的考察を加えて報告する．術前心エコー検査で冠静脈還流位置が確認されなかったことに加えて，単心房，左上大静脈遺残という複雑な心房形態を呈していたため，術前に心房分割線のイメージを把握するのが難しかった症例である．