『歯科でのOCTの応用に関する特集』の特集によせて

わが国は世界に類をみない超高齢社会を迎えており, 高齢化の進展, 疾病構造の変化, 医療技術の進歩などにより, 医療に求められるものは高度化・多様化している. 高齢者を中心とした医療需要の変化に対応し, 高齢者の特性に即した医療・保健・福祉の総合化を推進することが必要とされている. 歯科医療も国民の期待に応えるべく, 「疾患の治療」から「疾患の予防」へと変化をとげつつあり, 従来の歯科診療形態から, 早期診断, 積極的予防を中心とした疾病管理へとシフトしつつある. 診断・予防・管理等の歯科医療技術を進歩させ, 早期診断を可能とする新規歯科医療診断機器の開発は必要不可欠である. 健康に関する現在...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 39; no. 1; pp. 17 - 18
Main Author 角, 保徳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 15.04.2018
日本レーザー医学会
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm.jslsm-39_0009

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Summary:わが国は世界に類をみない超高齢社会を迎えており, 高齢化の進展, 疾病構造の変化, 医療技術の進歩などにより, 医療に求められるものは高度化・多様化している. 高齢者を中心とした医療需要の変化に対応し, 高齢者の特性に即した医療・保健・福祉の総合化を推進することが必要とされている. 歯科医療も国民の期待に応えるべく, 「疾患の治療」から「疾患の予防」へと変化をとげつつあり, 従来の歯科診療形態から, 早期診断, 積極的予防を中心とした疾病管理へとシフトしつつある. 診断・予防・管理等の歯科医療技術を進歩させ, 早期診断を可能とする新規歯科医療診断機器の開発は必要不可欠である. 健康に関する現在の国民的な課題として生活習慣病の克服が挙げられ, その克服には客観的な検診・検査による早期診断・早期治療が必須である. 歯牙喪失の2大原因である歯牙う蝕や歯周病は生活習慣病とされているが, これらの疾患は食生活を阻害し全身の健康や栄養に大きく影響を与え, QOLを著しく低下させる.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.jslsm-39_0009