Balloon-assisted penetration technique による鎖骨下動脈慢性完全閉塞に対するステント留置術

【目的】鎖骨下動脈慢性完全閉塞に対してintraluminal に閉塞部を通過させる方法として,我々が行ったバルーン付きガイディングカテーテルを用いたballoon-assisted penetration technique を提示する.【症例】74 歳,男性.椎骨脳底動脈循環不全を認め,CTA 及びDSA で左鎖骨下動脈起始部の慢性完全閉塞及び盗血現象を認めた.バルーン付ガイディングカテーテルを閉塞部に近接させた状態で,バルーン拡張により①マイクロカテーテル+マイクロガイドワイヤーの支持性を向上させ,②閉塞部の中央に位置させることによりマイクロガイドワイヤーの周辺部への動きを制限し,int...

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Published inJournal of Neuroendovascular Therapy Vol. 8; no. 3; pp. 179 - 184
Main Authors 黒木, 一彦, 栗栖, 薫, 織田, 祥至, 渋川, 正顕, 坂本, 繁幸, 下永, 皓司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2014
日本脳神経血管内治療学会
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ISSN1882-4072
2186-2494
DOI10.5797/jnet.tn.14003

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Summary:【目的】鎖骨下動脈慢性完全閉塞に対してintraluminal に閉塞部を通過させる方法として,我々が行ったバルーン付きガイディングカテーテルを用いたballoon-assisted penetration technique を提示する.【症例】74 歳,男性.椎骨脳底動脈循環不全を認め,CTA 及びDSA で左鎖骨下動脈起始部の慢性完全閉塞及び盗血現象を認めた.バルーン付ガイディングカテーテルを閉塞部に近接させた状態で,バルーン拡張により①マイクロカテーテル+マイクロガイドワイヤーの支持性を向上させ,②閉塞部の中央に位置させることによりマイクロガイドワイヤーの周辺部への動きを制限し,intraluminal に再開通させることができ,ステントを留置した.【結論】Balloon-assisted penetration techniqueはintraluminal に閉塞部を通過させる方法として有用である.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.tn.14003