精度の異なる超音波測定器による皮下脂肪厚測定値の比較
「1. 緒言」皮下脂肪を測定する方法には, CT法, MRI法, 超音波法, 近赤外線法, キャリパー法等がある14). 中でも超音波法, 近赤外線法, およびキャリパー法の測定器は比較的安価で, X線などの照射を受けないことから安全性も高い. キャリパー法は, 簡易測定法として広く普及している. しかし, 精度の高いCT法やMRI法とキャリパー法による測定値は測定部位によって大きく異なり, 測定値の妥当性が問題視されている5). 一方, 超音波法(Bモード)は, MRI法などと同様に体内の組織を画像で映し出すことが可能で, 皮下脂肪層を視覚的に確認できるため, キャリパー法よりも正確に皮下脂...
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| Published in | 日本生理人類学会誌 Vol. 11; no. 1; pp. 29 - 34 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本生理人類学会
2006
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI | 10.20718/jjpa.11.1_29 |
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| Summary: | 「1. 緒言」皮下脂肪を測定する方法には, CT法, MRI法, 超音波法, 近赤外線法, キャリパー法等がある14). 中でも超音波法, 近赤外線法, およびキャリパー法の測定器は比較的安価で, X線などの照射を受けないことから安全性も高い. キャリパー法は, 簡易測定法として広く普及している. しかし, 精度の高いCT法やMRI法とキャリパー法による測定値は測定部位によって大きく異なり, 測定値の妥当性が問題視されている5). 一方, 超音波法(Bモード)は, MRI法などと同様に体内の組織を画像で映し出すことが可能で, 皮下脂肪層を視覚的に確認できるため, キャリパー法よりも正確に皮下脂肪厚を測定することができる14,15). 超音波を利用した測定器の測定精度は様々である6). 医療に用いられる測定器は, 高価で測定単位が小さく, 画像が鮮明に映し出される. 一方, 安価で画像や測定単位が粗い簡易式の測定器も存在する. 精度の低い測定器は, 一般に画像が不明瞭で, 目盛りの最小単位が粗く, それが測定値に影響する可能性がある. |
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| ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI: | 10.20718/jjpa.11.1_29 |