腎盂尿管癌に対する単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術

腎盂尿管癌に対する単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術と従来の後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を比較検討した．2010年4月より12例の腎盂尿管癌に対して単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行した．コントロールとして，ほぼ同時期に当科で施行した従来の後腹膜鏡下腎尿管全摘除術9例を設定した．出血量は単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術で平均168.5ml，従来法の平均203.2mlと比較して有意に少なかった（p = 0.034）．両群とも輸血を必要とすることはなかった．両群とも単孔式後腹膜鏡下術中合併症なく，手術時間，経口摂取時期，入院期間，退院時の疼痛スコアでは両群に有意な差はなかった（p > 0.05）．単...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 27; no. 2; pp. 262 - 267
Main Authors 桶川, 隆嗣, 原, 秀彦, 板谷, 直, 奴田原, 紀久雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 01.09.2014
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.27.262

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Summary:腎盂尿管癌に対する単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術と従来の後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を比較検討した．2010年4月より12例の腎盂尿管癌に対して単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術を施行した．コントロールとして，ほぼ同時期に当科で施行した従来の後腹膜鏡下腎尿管全摘除術9例を設定した．出血量は単孔式後腹膜鏡下腎尿管全摘除術で平均168.5ml，従来法の平均203.2mlと比較して有意に少なかった（p = 0.034）．両群とも輸血を必要とすることはなかった．両群とも単孔式後腹膜鏡下術中合併症なく，手術時間，経口摂取時期，入院期間，退院時の疼痛スコアでは両群に有意な差はなかった（p > 0.05）．単孔式手術は従来法に比べ安全性は同等であり，侵襲性においても同等かそれ以下である．
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.27.262