歩行における上肢脊髄運動神経機能の興奮性の変化
〔目的〕脳卒中患者の連合反応の出現機序を検証するための基礎的研究として,健常者を対象に歩行中の上肢筋に対応する脊髄レベルの興奮性をF波を用いて検討した.〔対象〕対象は健常成人男性30名とした.〔方法〕歩行前,歩行中,歩行終了直後,終了1分後,2分後における右上肢筋のF波を記録した.〔結果〕出現頻度は歩行中に有意に変化したが,振幅F/M比と潜時は有意な変化を示さなかった.〔結語〕以上より健常者の歩行では上肢筋レベルの脊髄の興奮性は増加する傾向を示した.このことから脳卒中患者においても歩行中に上肢筋レベルの脊髄の興奮性は増加することが考えられ,治療プログラムを立案する際考慮する必要があると考える....
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          | Published in | 理学療法科学 Vol. 26; no. 5; pp. 567 - 570 | 
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2011
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.26.567 | 
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| Summary: | 〔目的〕脳卒中患者の連合反応の出現機序を検証するための基礎的研究として,健常者を対象に歩行中の上肢筋に対応する脊髄レベルの興奮性をF波を用いて検討した.〔対象〕対象は健常成人男性30名とした.〔方法〕歩行前,歩行中,歩行終了直後,終了1分後,2分後における右上肢筋のF波を記録した.〔結果〕出現頻度は歩行中に有意に変化したが,振幅F/M比と潜時は有意な変化を示さなかった.〔結語〕以上より健常者の歩行では上肢筋レベルの脊髄の興奮性は増加する傾向を示した.このことから脳卒中患者においても歩行中に上肢筋レベルの脊髄の興奮性は増加することが考えられ,治療プログラムを立案する際考慮する必要があると考える. | 
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.26.567 |